室内環境に関する Q&A
一般の方や関連企業の方などが室内環境に関して抱いているさまざまな疑問に答えることを目的として室内環境Q&Aを作成しましたので、 暫定第1版として公開いたします。いろいろな方にこのQ&Aをご活用いただければと思っております。
 今回のQ&Aでは、室内環境に関してこれまでいろいろな形で、またいろいろな分野に関して質問を受けた項目などを取り上げることにしました。回答は室内環境学会員に書いてもらっておりますが、現状の会員の専門性を考慮にいれると必ずしも網羅できる状況にはなく、とりあえずできるところから開始しております。今後、室内環境学会の活動がさらに広がっていけば、より多くの質問に答えられるようになるものと考えております。「暫定第1版」が表しているように、今回の公開で終わりというわけではなく今後増やしていくとともに、内容の充実も諮りたいと考えております。
 回答ですが、一つの質問に対して複数の室内環境学会員が回答を作成しました。しかし、室内環境に関わる問題は必ずしも正解が一つに定められるものではありません。また今日までに十分には解明できておらず、意見等が異なる課題もあると考えています。Q&Aは社会連携委員会が編集した後に公表しておりますが、まだまだ検討すべき点も残されているかとは思っております。様々なご意見を伺いながら、随時修正を加えていきたいとも考えております。
いいにおいなのに身体に悪い物質って..........
いいにおいなのに身体に悪い物質ってありますか?
いいにおいであっても、身体に悪影響を及ぼす場合もあります。香りは、鼻で受けた刺激が直接脳に伝わり、神経などに強く作用します。においというのは精神的にリラックスさせる効能と同時に、身体的にはマイナスの影響があることも考えられます。例えば、化粧品に含まれる香料は、アレルギーなどの原因になったり、皮膚障害の原因となったりすることがあります。さらに、いいにおいとされる物質でも、その程度によっては不快感・苦痛を感じる人もいるので注意が必要です。また、香料などはアレルギー体質の人や、化学物質過敏症の方に対しアレルギー症状や喘息などを誘発することもあり、配慮が必要です。ガソリンや塗料、油性マジックの臭いを好む人もいますが、これらの製品には共通して有機溶剤(トルエンやアセトンなど)が使用されており、長期吸入によってアレルギーや化学物質過敏症を発症してしまう危険性があります。一般に好まれる天然精油(アロマオイル)などの天然香料でさえも、人によっては有害な(体調が悪くなる)場合があります。

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