室内環境に関する Q&A
一般の方や関連企業の方などが室内環境に関して抱いているさまざまな疑問に答えることを目的として室内環境Q&Aを作成しましたので、 暫定第1版として公開いたします。いろいろな方にこのQ&Aをご活用いただければと思っております。
 今回のQ&Aでは、室内環境に関してこれまでいろいろな形で、またいろいろな分野に関して質問を受けた項目などを取り上げることにしました。回答は室内環境学会員に書いてもらっておりますが、現状の会員の専門性を考慮にいれると必ずしも網羅できる状況にはなく、とりあえずできるところから開始しております。今後、室内環境学会の活動がさらに広がっていけば、より多くの質問に答えられるようになるものと考えております。「暫定第1版」が表しているように、今回の公開で終わりというわけではなく今後増やしていくとともに、内容の充実も諮りたいと考えております。
 回答ですが、一つの質問に対して複数の室内環境学会員が回答を作成しました。しかし、室内環境に関わる問題は必ずしも正解が一つに定められるものではありません。また今日までに十分には解明できておらず、意見等が異なる課題もあると考えています。Q&Aは社会連携委員会が編集した後に公表しておりますが、まだまだ検討すべき点も残されているかとは思っております。様々なご意見を伺いながら、随時修正を加えていきたいとも考えております。
シックハウスってどんな問題なのです..........
シックハウスってどんな問題なのですか?
シックハウスとは、建材、家具等から発生するホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOCs)、さらにはカビや微生物などによって室内が汚染されているという意味で「病んでいる」家のことをさします。そして、そのような家の中にいる居住者に、目や喉の痛み、頭痛、倦怠感、いらいらなどの不定愁訴が起こる場合があり、それらを総称して「シックハウス症候群」と呼んでいます。また、化学物質過敏症は、しばしば「シックハウス症候群の同義語」と誤解されますが、必ずしも「化学物質過敏症」=「シックハウス症候群」とは言えないので、混同しないように注意が必要です。化学物質過敏症は、ある種の高濃度の化学物質に感作され、シックハウス症候群にかかったときと同じ、もしくはもっと激しい症状を示すようになった人が、その後も同じ、もしくは類似の化学物質に曝される度に、同じ症状が繰り返され、その症状が次第にひどくなる病気のことです。この病気は、シックハウスによってももたらされますが、それ以外にも看護師や化学製品の製造業など、職業的に高濃度の化学物質にさらされる人にも見られます。

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