室内環境に関する Q&A
一般の方や関連企業の方などが室内環境に関して抱いているさまざまな疑問に答えることを目的として室内環境Q&Aを作成しましたので、 暫定第1版として公開いたします。いろいろな方にこのQ&Aをご活用いただければと思っております。
 今回のQ&Aでは、室内環境に関してこれまでいろいろな形で、またいろいろな分野に関して質問を受けた項目などを取り上げることにしました。回答は室内環境学会員に書いてもらっておりますが、現状の会員の専門性を考慮にいれると必ずしも網羅できる状況にはなく、とりあえずできるところから開始しております。今後、室内環境学会の活動がさらに広がっていけば、より多くの質問に答えられるようになるものと考えております。「暫定第1版」が表しているように、今回の公開で終わりというわけではなく今後増やしていくとともに、内容の充実も諮りたいと考えております。
 回答ですが、一つの質問に対して複数の室内環境学会員が回答を作成しました。しかし、室内環境に関わる問題は必ずしも正解が一つに定められるものではありません。また今日までに十分には解明できておらず、意見等が異なる課題もあると考えています。Q&Aは社会連携委員会が編集した後に公表しておりますが、まだまだ検討すべき点も残されているかとは思っております。様々なご意見を伺いながら、随時修正を加えていきたいとも考えております。
子どもに対する室内濃度指針値は..........
子どもに対する室内濃度指針値は何故大人より厳しいのですか?
化学物質の人に対する健康影響を未然に防ぐ観点から、現在、食べ物、水、空気等に対して安全基準が設けられています。しかし、人の化学物質に対する感受性は健康な人に比較し、乳幼児、高齢者、病人等の間に大きな開きがあります。クロルピリホスに関しては、動物実験の結果、新生児の脳に形態学的変化を起こすこと、成熟動物と幼若動物ではクロルピリホスへの反応性に明確な違いがあること、クロルピリホスは低い濃度でも新生児に影響を及ぼす可能性があることが認められました。そのため、大人より厳しい値を設定しています。

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