室内環境に関する Q&A
一般の方や関連企業の方などが室内環境に関して抱いているさまざまな疑問に答えることを目的として室内環境Q&Aを作成しましたので、 暫定第1版として公開いたします。いろいろな方にこのQ&Aをご活用いただければと思っております。
 今回のQ&Aでは、室内環境に関してこれまでいろいろな形で、またいろいろな分野に関して質問を受けた項目などを取り上げることにしました。回答は室内環境学会員に書いてもらっておりますが、現状の会員の専門性を考慮にいれると必ずしも網羅できる状況にはなく、とりあえずできるところから開始しております。今後、室内環境学会の活動がさらに広がっていけば、より多くの質問に答えられるようになるものと考えております。「暫定第1版」が表しているように、今回の公開で終わりというわけではなく今後増やしていくとともに、内容の充実も諮りたいと考えております。
 回答ですが、一つの質問に対して複数の室内環境学会員が回答を作成しました。しかし、室内環境に関わる問題は必ずしも正解が一つに定められるものではありません。また今日までに十分には解明できておらず、意見等が異なる課題もあると考えています。Q&Aは社会連携委員会が編集した後に公表しておりますが、まだまだ検討すべき点も残されているかとは思っております。様々なご意見を伺いながら、随時修正を加えていきたいとも考えております。
F☆☆☆☆(Fフォースター)製品とは..........
F☆☆☆☆(Fフォースター)製品とはどんなものですか?
F☆☆☆☆(フォースター)とはホルムアルデヒドを発散する建材の発散量の等級です。シックハウスの原因の1つであるホルムアルデヒド対策のため、平成17年に建築基準法により、内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材は、ホルムアルデヒドの発散量に応じて、使用面積が制限されることになりました。この発散量は日本工業規格(JIS)、日本農林規格(JAS)又は国土交通大臣認定により等級付けされ、星の数でその等級をランク付けします。F☆☆☆☆(フォースター)はその中で最も発散レベルの低いもので、建築基準法の規制を受けずに使用できます。F☆☆☆☆の「F」は、ホルムアルデヒド(Formaldehyde)の頭文字をとったものです。
 しかしながら、発散量が少ないというだけで、全くホルムアルデヒドを発散しないものではなく、ホルムアルデヒド以外のトルエンやキシレンを含めた他の化学物質に関しては対応していないということに注意する必要があります(現在では、F☆☆☆☆(フォースター)の他、トルエンやキシレンなどの揮発性有機化合物(VOCs)に対応した建材も製造・販売されています)。

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