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大会長挨拶

平成27年室内環境学会学術大会大会長
中井 里史(横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授)

 平成27年室内環境学会学術大会は、2015年12月3日(木)、4日(金)の両日、沖縄コンベンションセンター(会議棟B)で開催いたします。沖縄で開催すること自体初めてのことですが、ほとんど会員のいらっしゃらない場所で開催することも初めての試みです。
 今回は、理事長を務めさせていただいている中井が大会長も兼ねております。あわせて、理事会メンバーを主体とした実行委員会で、東京をベースとして大会の運営をします。この点も新しい試みと言えるのではないかと思っています。見方によっては暴挙とも言えるかもしれませんが。このような大会開催を試みた理由、また運営体制をとったのは以下のような理由によります。
 今日、発表演題登録など、学会開催に関する多くのことがインターネット等を介して実施できるようになってきています。今後、室内環境学会が学術大会を開催していく際は、様々な方に運営等をお願いせざるを得ないのですが、実行委員をお願いせざるを得ない方々の負担をどの程度まで減らすことができるか、どのような体制を敷けば良いかを考える機会にしたいと考えています。言い換えると、今回の試みを通して、あまりご負担をかけずに、様々な地域で学術大会が開催できるようになればと思っています。
 とはいえ、さすがに現地にも対応していただける方が誰もいらっしゃらないと運営に支障を来すことが生じることは容易に予想されます。今回は、琉球大学工学部の堤先生に実行委員会に入ってお手伝いいただきながら、運営を進めていきます。大会開催地と学会本部に関して、実行委員会内でどのような役割分担ができるかどうかも検討していきたいと思っています。
 運営の実験のようなことを行うだけでは学術大会を成功に導くことはできません。学術的にも有意義な意見交換の場にする必要があります。学会員の皆様の研究成果をご報告いただき、ご議論いただくことが最大の目的ではあります。学術大会を成功させるために、12月に向けて演題をご用意いただければと存じます。また学術大会のもう一つの柱がシンポジウムです。沖縄で開催することもあり、冬の開催ではありますが「温暖化対策としての温熱環境 -クールビズのすすめ-(案)」と題して、クールビズの原点となったかりゆしウェアの政策的視点、蒸暑気候における室内環境の調整と省エネルギー化、などに焦点をあてて講演をいただくとともに、皆様と考えていければと思っております。
 本来であれば、ここには「沖縄には・・・」といったことも書かないと行けないのですが、私自身もまだ一度しか沖縄に参ったことがありません。こちらに関しては、皆様ご自身で調べていただければと思います。 多数の発表と参加をお待ちしております。